@techreport{oai:suac.repo.nii.ac.jp:00001035, author = {梅若, 猶彦 and UMEWAKA, Naohiko}, month = {2013, 2014-12-11, 2015-06-11}, note = {学長特別研究費, 本研究の目的は、日本文化の発信力強化に関する研究拠点形成である。外務省海外交流審議会答申(H20.2)、文化庁文化発信戦略に関する懇談会報告(H21.3)に方向づけられているように、我国の文化発進力の向上は最重要課題である。文化発信力強化は、多文化との対話に他ならず、それにより世界の多様な文化は相互認識を深め、文化多様性の保持と持続的発展が可能となる。本研究は、国際比較と対外文化政策を基盤として、(1)文化発信力の定義、(2)文化発信コンテンツの明確化、(3)発信方法の開発、(4)発信現場の課題の分析、(5)政策提言を行う。具体的には(1)日本の文化外交と交流媒体、(2)伝統文化の現代的役割を課題とし、文化発信力を多角的に考察する。, 本研究は以下の4段階の実施方法を選択した。, 1.フィリピン大学にて、学生に仕舞、謡、笛、新作能の技術指導、及び公演の技術指導を行った, 2.国際会議:Japan's Noh Theatre and the Philippine Practice of Western Performance Traditions, A Dialogue on Global Cultural Exchange and Diplomacy, 3.新作能「シーサ」の上演, 4.Philippine High School of the Arts にてラウンドテーブルデイスカッション, 本研究を、単年度の研究理念の決算として報告するとすれば、当該研究の執行計画書の欄外項目に、本来ならそこにある筈の、2005年から本年までの、約10年間に及ぶ、本学とフィリピン国立大学デイリマン校国際研究センター(Center for International Studies, 以下CIS)との信頼関係が、字義外に存在しており、それに依拠して、CIS及び本学の双方から支援が行われた。この事は、外務省海外交流審議会答申(H20.2)、文化庁文化発信戦略に関する懇談会報告(H21.3)が、我が国の対外文化政策の最重要性を謳っているが、それらの具体化の過程で信頼関係の構築は、文化外交の装置の原動機であり、その見地からしても既に成果を挙げていると言えるだろう。, 本研究を単年度研究とし見た場合、筑波大学が数年前より海外拠点ネットワークを形成しており、日本文化の国際共同研究を通じて、本学と共にチュニジア カルタゴフェステイバル 能「隅田川」、新作能劇「ハンニバル」(作:Salah Hnnachi<元駐日チュニジア大使>/演出:梅若猶彦)等の日本文化発信力強化の考察を深めてきたが、その流れで今回は、本研究と筑波大学の研究を合体させ、サントリー文化財団の「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」を得た結果、フィリピン大学にて国際会議開催、新作能「シーサ」の上演、教育的見地からの能の型と謡、及び笛の指導、さらにはラウンドテーブルデイスカッションによって文化外交戦略について意見交換できたことは大きな成果であった。, 本研究は単年度の事業ではあるが、その前提として2005年以来約10年間に及ぶ本学とフィリピン大学国際研究センターとの協力・信頼関係が存在していた。従って、今回の国際会議も、本学及び同センターの双方の協力によって実現したものである。さらに、筑波大学、日本女子大学他の研究者、国際交流に関わる能楽師や外交官が参加し、多方面からこのテーマに取り組んだ。外務省海外交流審議会答申(H20.2)、文化庁文化発信戦略に関する懇談会報告(H21.3)は、我が国の対外文化政策の重要性を謳っているが、今回の国際会議では、それらの具体化の方向について貴重な提言がなされた。, 筑波大学は数年前より東アジア、中央アジア、ヨーロッパで学術ネットワークを形成し、日本文化の国際共同研究を行っているが、その一環として本学と協力してチュニジア、 カルタゴ・フェスティバルにおける能「隅田川」上演、新作能「ハンニバル」上演(作:サラ・ハンナシ元駐日チュニジア大使、演出:梅若猶彦)を実施し、日本文化発信力強化について考察を深めてきた。その筑波大学の研究と本研究を統合することで、サントリー文化財団の「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」を獲得した。, PDF, 発表内容を報告書として英語/日本語の2カ国語でフィリピン大学出版から刊行する。, 日本文化発信力強化の具体化を、本学、フィリピン大学の連携に加えて、筑波大学との連携によって3大学が足並みを揃えて行う。, 25-追3}, title = {グローバル時代における日本文化発信力強化研究 : 日本の文化における交流媒体としての能}, year = {} }