@misc{oai:suac.repo.nii.ac.jp:00001068, author = {斉, 全}, month = {2015-03-31, 2015-04-10}, note = {2014, PDF, 伝統民家や近代建築等の歴史的建造物は、まちなみや都市の歴史的景観を構成する主要な要素として、ますます重要性が高まっている。中国においても、2008年に歴史的建造物の外観保全に関する国レベルの制度ができた。しかし、規制活動が十分に行われない問題があるため、歴史的建造物に対する違反改造を止めることができていないのが実情である。  本論文では、福建省厦門市コロンス島における歴史的建造物の外観保全を題材にして、違反改造に対する現場公務員の執行活動に関する事例研究を行った。現場公務員はどのような執行体制の下で活動を行っているのか、その活動にはどのような問題があるのかを解明し、第一線公務員理論から執行活動の阻害要因を分析した。  事例研究では、厦門市コロンス島における歴史的建造物の外観保全は、主に取り締まりによって行われていること、取り締まりは法執行大隊の裁量行為によって恣意的に行われていることを明らかにした。  さらに、第一線公務員理論が指摘した目標の曖昧さ、資源の不足、市民の非自発性の3つの視点から、実際に取り締まりを担当する法執行大隊の裁量行為に影響を与えた要因を分析し、4つの課題を指摘した。  第1に、同市政府が違反改造の取り締まりについて明確な目標を設置していないこと、第2に、法執行大隊の職員が十分な訓練を受けていないこと、第3に、法執行大隊の予算収入に自主財源が存在していること、第4に、法執行大隊は違反改造を監視する責任を市民に転嫁していること、である。  以上の結果を踏まえて、本論文では、法執行大隊の管理の問題と執行体制の限界を論じ、改善に向けた提言を試みた。法執行大隊の管理については、業績評価、職員訓練、予算収入の管理、行政監察の4つの制度に関する改善策を提言した。執行体制に関しては、利害関係者との調整機能を導入すること、専門職員や財源などの資源を十分に確保すること、諮問機関を活用することの3点について提言した。, 修士(文化政策), 静岡文化芸術大学}, title = {中国における歴史的建造物の外観保全 : 違反改造に対する現場公務員の執行活動}, year = {} }