@misc{oai:suac.repo.nii.ac.jp:00001070, author = {劉, 継東}, month = {2015-03-31, 2015-04-10}, note = {2014, PDF, 現代中国は、改革開放政策が取られて約35年、経済発展に驀進してきた。経済発展に伴い、人々の精神及び文化生活が豊かになり、文化的な需要が新たな市場となっている。中国はこれを意識し、創造都市論を取り上げ、成長モデルの転換と産業構造の調整を図る「文化体制改革」を開始した結果、常に当局の取り締まり対象である現代芸術(コンテンポラリーアート)は、文化体制改革政策の一環である「創意園区」制度と認定された北京798芸術地区、上海M50芸術地区などを拠点にして、芸術活動を推進している。  中国の現代芸術に関する政策はまだ未完成であり、「芸術区」という概念も非常に曖昧である。「芸術区」のほかに、「芸術地区」、「画家村」、「芸術村」などの名称も存在している。英語で「Art Zone」「Art District」という翻訳がある。これらの芸術地区は、主に二種類があり、「創意園区」として承認された芸術地区と、承認されていない、アーチストたちのアンダーグランウドの集積地である。本研究は前者、すなわち「創意園区」として認定されている北京798芸術区に焦点を当てた。 まず該当芸術区を6段階に分けて、各時期の歴史を明らかにしながら、その同時代の中国社会における現代芸術の位置付けと動向を系統的に整理した。さらに、中国における創造都市論の展開との結びつきを検証し、創意園区制度は現代芸術創造の場としての役割を担っていることを検証した。さらに、現在区内にある商業化問題に対して、比較調査を行った結果、創意園区であるがきり、程度の差はあるが、芸術振興より経済振興が優先されている実態が明らかになった。すなわち創意園区制度は現代芸術創造の場として、一定の有効性は認められるが、適切ではないと判明した。  現代芸術をさらに発展させるために、国家からの認可はもちろん、それなりの支援策も必要とされる。承認され、支援されこそは創造の場である。確かに、創意園区制度を通じて初めて現代芸術を認可したが、これからの芸術型創意園区では経済振興優先ではなく、芸術振興を優先することが望ましい。, 修士(文化政策), 静岡文化芸術大学}, title = {中国における現代芸術創造の場としての創意園区 : 北京798芸術地区を中心に}, year = {} }