@techreport{oai:suac.repo.nii.ac.jp:00001091, author = {高島, 知佐子 and TAKASHIMA, Chisako}, month = {2015, 2016-12-27}, note = {文化政策研究科長特別研究費, 本研究は、日本の芸術団体(実演芸術団体、文化施設、自治体文化財団、いわゆるアートNPOなど)をボランタリー組織、専門職組織の視点から整理し、組織規模や組織の発展段階別に、そのマネジメント課題を明らかにすることを目的とする。 国内外のボランタリー組織と専門職組織に関する既存研究を整理し、日本の芸術団体を分析するための理論的枠組みを構築する。 また、SUAC芸術経営統計(静岡文化芸術大学、2013年度調査)のデータを活用し、団体種別のマネジメント課題の抽出にも取り組む。加えて、芸術団体への個別の聞き取り調査などを通し、団体の歴史、団体への公的支援の状況などを踏まえた課題とその解決方法のあり方を調査する。, 平成27年6月〜7月 The 13th International Conference on Arts and Cultural Management(エクスマルセイユ大学<エクス=アン=プロヴァンス、フランス>で開催されたアートマネジメントの国際学会)において、日本の実演芸術組織(伝統芸能の上演組織)の組織特性に関する研究を発表。 平成27年8月〜平成28年3月 ボランタリー組織と専門職組織に関する既存研究の収集と整理 平成28年3月 日本文化政策学会においてSUAC芸術経営統計を用いた日本の芸術団体の地域別の特性に関する研究を発表(共同発表), (1)国際学会での研究動向の把握 アートマネジメントの国際学会(AIMAC)に参加し、研究発表をするとともに、芸術団体の組織特性に関する欧米の研究動向の把握に努めた。これまで指摘されてきたように欧米の芸術団体は、日本とは異なる歴史・制度のもとに発展してきたため、日本のような多様で複雑な運営形態の芸術団体とは比較できない点が多いことを再認識した。一方、アジア諸国の芸術団体は、その歴史等において日本の芸術団体と共通する点が多いことが判明した。今後はアジア諸国におけるボランタリー組織や専門職組織、及び芸術団体の研究に着目していく必要があることが分かった。 (2)既存研究の収集と整理 専門職組織、ボランタリー組織に関する既存研究を収集・整理した。専門職組織の研究は、営利組織を対象とした研究は登場してきているが、非営利組織についてはほとんど研究がないことが明らかとなった。 ボランティア組織に関しては日本でも一定の研究蓄積があったが、非営利組織とボランティア組織を明確に分けずに論じられているものや、事例紹介等が多く、その特性に関しては不明な点が多かった。そこで、ボランタリー組織としての芸術団体のマネジメントに関して、日本各地に存在する民俗芸能の保存会を事例に(長野県飯田市の複数の保存会)調査した。この結果、ボランタリー組織は、活動地域の市民による地域自治の程度に左右されていること、芸術団体では教育機関との連携が外部からの支援・協力を得るうえで必要であることなど、今後の研究に向けた示唆を得た。, PDF, ボランタリー組織としての芸術団体に関しては2018年に論文を公表する予定である。また学会での発表も予定している。専門職組織としての芸術団体については、来年度公表されるSUAC芸術経営統計(静岡文化芸術大学、2016年度調査)の第2回目の調査結果も用いて、芸術団体を取り巻く制度も踏まえた個別団体の事例研究を通してその組織特性を明らかにしていきたい。このほか本研究によって得た成果は学部、大学院、社会人講座(SUAC-EP)等の講義を通して提示、発信していく。, 27-18}, title = {わが国の芸術団体の組織特性に関する研究}, year = {} }