@misc{oai:suac.repo.nii.ac.jp:00001394, author = {桐山, 大空}, month = {2017-03-31, 2017-05-10}, note = {2016, PDF, 本研究は、打刃物産地における包丁の海外販路開拓の現状を浮かび上がらせたうえで、今後、海外販路開拓を進めていくために必要な条件と効果的な戦略を明らかにすることを目的とした。伝統工芸産業は衰退の一途を辿っているが、近年追い風が吹き始めている。とりわけ打刃物産地では、包丁の海外需要増加によって生産額が上向きつつあり、有益な示唆が得られるのではないかと考えた。また先行研究では、海外販路開拓を行う事業所単位の分析は行われているものの、産地全体としての動向を対象とするものはなく、本研究には独自性があると考えている。  調査対象は、伝統的工芸品に指定される打刃物産地のうち、越後三条打刃物、越前打刃物、堺打刃物、土佐打刃物の4産地とし、産地内における自治体・支援機関・組合等の海外販路開拓の動向を調査分析した。分析は、グローバル経営論から援用した「国ごとの差異への対応」、「海外販路開拓に向けたマーケティング戦略」、さらにこれらの前提となる「海外販路開拓への意識変革プロセス」の3つの視点から行った。  分析の結果、4産地の間で意識変革の程度、国ごとの差異への対応に差があること、また、マーケティング戦略には様々な問題があることが浮かび上がった。それらを踏まえ、海外販路開拓を進めていくために必要な条件と効果的な戦略として以下の6点を指摘した。すなわち、 (1)新たな発想をもたらす人材との接触や受け入れ、(2)事業者組合内部での意識共有、(3)日本製の包丁の優位性を活用した裁定戦略、(4)ニッチな市場をターゲットとした高品質高付加価値の製品戦略、(5)日本食の世界的普及を活用したプロモーション戦略、(6)支援組織によるバックアップ体制の拡充、である。これらの条件と戦略を整備していくことにより、打刃物産地における包丁の海外販路開拓はより進んでいくものと考える。最後に、海外販路開拓が伝統工芸産業の活路となる可能性について、若干の考察を加えた。, 修士(文化政策), 静岡文化芸術大学}, title = {打刃物産地における海外販路開拓の展望:伝統工芸産業の活路として}, year = {} }