@techreport{oai:suac.repo.nii.ac.jp:00001414, author = {石川, 清子 and ISHIKAWA, Kiyoko}, month = {2020}, note = {静岡文化芸術大学, ヨーロッパ文学, レイラ・セバールとヤミナ・ベンギギ二人の作家を中心に、マグレブ出自女性作家・アーチストの〈移民〉や〈記憶〉の表象について深化することができた。 セバールについては、翻訳予定作品『ファティマ、辻公園のアルジェリア女たち』の下書き作業に着手できた。また、2019年2月、民博のシンポジウムで当該作品について発表する機会を得て、参加研究者と情報交換ができた。フランス/アルジェリア双方の歴史・記憶に関わるセバール作品のより詳細な分析を学会等で発表予定である。 ベンギギについては、テキスト『移民の記憶』翻訳の作業が進み、2019年中に刊行される。また、2018年5月、日本比較文学会中部支部のシンポジウムと、2018年6月、現代中東文学研究会「ワタン(祖国)」シンポジウムで、ベンギギ映画で重要な役割を担うマグレブの音楽を60年代以降、パリ中心にフランスのアルジェリア移民が聴く歌謡曲を主題に、それぞれ発表した。マグレブ移民、とりわけ可視化されにくい移民女性の音楽的記憶を強調し、フランス戦後の移民マグレブ女性の記憶と主体の構築について考察する機会にもなった。後者のシンポジウム発表原稿を元に、論文を執筆。在仏マグレブ移民と音楽のテーマは、移民、マグレブ/フランス関係で社会学、歴史学の見地からさらに検討すべきと実感した。このテーマの研究は2000年以降、フランスで本格化してきた。2019年春には国立移民博物館(パリ)の展示「パリ/ロンドン音楽のミグレーション」を見ることができた。 2015年の口頭発表を発展させたアシア・ジェバール『愛、ファンタジア』の翻訳についての論考を翻訳論集(共著)として刊行した。これについてはアルジェリアでのシンポジウムが待たれる。 2019年3月にパリで資料調査、現地調査を行なった。調査の過程で、フランス出版界がアルジェリア戦争とどう向き合ったかという新たなテーマを見出した。, 17K02597}, title = {移民・郊外・記憶:女性作家から考察するフランス語マグレブ文学}, year = {} }