@techreport{oai:suac.repo.nii.ac.jp:00001501, author = {かわ, こうせい and KAWA, Cosei}, month = {2017, 2018-11-16}, note = {その他の研究, 本研究では,人工知能(AI)が絵本イラストレーションの余白をどの程度認識できるのか検証した.畳みこみニューラル・ネットワーク(CNN)認識精度を確かめるため,ボローニャ国際絵本原画展入選作品およそ200点を対象として,余白についてディープ・ラーニングによる教師あり学習を実施し,余白を識別できるか検証した.その結果,CNNによる画像認識は,絵本イラストレーションにおいても有効であることが示唆された., 平成29年4月3日 ボローニャ国際絵本原画展における原画の分析と記録 平成29年4月~5月 図録のデータ化およびデータの整理 平成29年6月~8月 画像解析ツールおよびCNNの試験と選定 平成29年9月~10月 画像解析ツールおよび肉眼による余白割合と余白色の算出 平成29年11月~12月 CNNによる余白の学習 平成30年1月~2月 結果の分析 平成30年3月 記録および論文執筆, 本研究では、絵本イラストレーションを人工知能(AI)に学習させ、余白をどの程度識別できるのか検証した。ボローニャ国際絵本原画展2017図録に掲載されたイラストレーション192点の余白色およびその割合を目視確認するとともに、画像解析ツールを併用して余白色を6グループに、余白割合を5段階に分類した。これらの分類されたイラストレーション(教師画像)を、畳み込みニューラル・ネットワーク(CNN)であるTensorFlow上のMobileNet v1に1000回のIterationで学習させ、「余白色」および「余白割合」によって画像を識別する分類器を作成した。この分類器が、学習済みのイラストレーションの余白色およびその割合を識別できるか検証した。その結果、CNNは、絵本イラストレーションついて、余白の色を8割の確率で識別することができ、余白の割合を7割の確率で識別することができた。また、学習したことのない初見のイラストレーションでは、それぞれ1割ほど低い識別精度を得た。, PDF, 本研究の成果を第21回絵本学会総会(2018年6月)にて発表した。余白は面積と色を数値化しやすいため、機械解析との相性がよいとの予測から、余白をテーマに設定して研究を進めたが、従来、畳み込みニューラルネットワークは物体の識別や顔認識など、画像の特徴量をとらえることを得意とする。このため今後は、本研究の成果を継承しつつ「猫」「家」など絵本イラストレーションに描かれたオブジェクトの識別について検証してゆきたい。絵本のイラストレーションに描かれたものを識別できる人工知能は、絵本研究者のためのデータベースのみならず、図書館における司書のサポートや、一般読者が絵本を選ぶ際のツールなど、広範にわたる社会への還元につながる可能性を持つ。, 29-16}, title = {余白の研究(絵本イラストレーションの画像解析)}, year = {} }