@misc{oai:suac.repo.nii.ac.jp:00001702, author = {唐, 貝殻}, month = {2021-03-31, 2021-03-31}, note = {2020, PDF, 本論文は、日本と中国の美術系大学におけるキャリア教育と就職支援の比較分析を通して、どのような取り組みが中国の美術学院(=美術大学)に応用可能かを検討することより、中国の美術学院のキャリア教育・就職支援の改善の方向性を明らかにすることを目的としている。  まず、文献調査によって中国の大学と美術系大学におけるキャリア教育・就職支援の実施現状と課題を把握した。日本については、美術系大学のキャリア教育・就職支援に関する先行研究がほとんどみられないことから、次に、日本のすべて美術・芸術系大学と総合大学美術学部(学科)におけるキャリア教育と就職支援に対するインターネット調査によりその現状を把握した。さらに、その中の6つの大学に対して、メール調査等により、詳細な事例調査を行い、日本の美術大学における特徴を把握した。日本ではキャリア教育に関する正規科目が開設された美術系大学は少ないが、外部から多様な講師陣と協力してセミナーや講演会などの取り組みが盛んに行われるようになっていることが明らかになった。これに対し、中国の大学ではほぼキャリアセンターが設置され、正規科目を開講している。内容的には卒業生の進路割合としては「就職」が多いにも関わらず、「起業」偏重の傾向が顕著である。また、支援体制の整備におけるキャリア教育と就職支援の担い手については、主たる担い手は専任教職員のみであり、学外との連携体制が薄い。  日本側の調査結果に基づいて、中国のキャリア教育・就職支援の課題に対して応用可能と考えられる取り組みを選び出し、その実現可能性を検証するために中国側へのメール調査を実施した。そのメール調査結果、中国の美術学院にけるキャリア教育・就職支援のあり方に対して応用可能な日本の取り組みとしては、①キャリア教育・就職支援の取り組みを、全体計画に基づいて行い、各学年のキャリア教育目標と具体的な支援計画を明確化すること。②就職支援に関するテーマ講座の企画の中で、日本の大学では定番講座となっている「業界研究」を行うこと。③各大学の卒業生(OBOG)の情報管理とその活用、が効果的であるという結論を得た。これら3点は、現時点の中国の美術学院で素早く実施できる取り組みであり、中国のキャリア教育・就職支援におけるいろいろな課題の解決に貢献することを期待する。, 修士(文化政策), 静岡文化芸術大学}, title = {中国の美術大学におけるキャリアサポートのあり方 –日本の経験からの応用–}, year = {} }