@techreport{oai:suac.repo.nii.ac.jp:02000047, author = {藤井 康幸}, month = {2023-12-25}, note = {文化・芸術研究センター研究成果報告書, 本研究は、グローカルの視点に立脚した地域の一体感の醸成をテーマとし、地理的条件と地域軸に着目した上で、三遠南信地域における広域連携の展開方向を探ることを目的とした。  三遠南信地域を含む県境地域連携、流域圏連携、越境連携中枢都市圏の延べ17の広域連携地域について、地域構造(地域的一体性、地勢、人口、広域インフラ、観光入込)、推進体制(主導機関、情報発信媒体、計画書、負担金等)、施策の分類と実施状況、並びに、広域連携類型別の事業の特色を整理分析した上で、三遠南信地域の課題と施策の展開方向を提示した。, 令和2年4月~3年3月 遠州地域の歴史文化、地域資源の整理分析 令和3年4月~10月 広域連携の事例収集、タイプ別の整理軸の検討 令和3年11月~4年5月 遠州地域の年表の作成 令和4年6月~11月 県境広域連携、流域圏連携、越境連携中枢都市圏の別の事例の比較分析 令和4年12月~5年3月 研究成果のとりまとめ, 三遠南信は構成地域の行政区分や地域住民の認識からは、わかりやすい圏域といえる。実際のところ、活動の停滞している県境地域連携がいくつかみられ、これらの多くは、高速道路の整備に紐づく広域観光の促進から設立されたものであったり、広域連携地域の範囲、歴史文化的なつながりが明確でなかったりする地域がみられる。県境地域連携では、県境などを境に流域が別となる場合があるが、三遠南信では南信と遠州(遠江)が天竜川流域であり、まとまりがよい。広域連携の性質上、どの広域連携地域においても、広域交通の発達した圏域では人口増、そうでない中山間地域では人口減という傾向が確認され、三遠南信では、北遠の人口減が著しい。奥三河、南信も人口減が進むものの、南信の一部の小規模自治体には、人口の増えているところもみられる。三遠南信では、現在整備中の三遠南信自動車道による太平洋沿岸部と南信との連結、地域経済の振興に期待が寄せられている。また、飯田市内にリニア中央新幹線の駅が開設されるが、想定される運行本数からは、太平洋沿岸部と飯田を中心とする内陸部の人口や経済の集積の度合いが逆転することはないとみられる。  三遠南信地域の施策の展開方向は、歴史文化的なまとまりがあり、南北に長い広域連携地域の軸を形成している流域圏の地域文化に焦点を当てていくことが適当である。地域住民ネットワーク協議会には、三遠南信地域の南北の連結のポイントとなる内陸部に所在、かつ、地域文化を扱う団体が多くみられ、本協議会の活用と拡充が望まれる。三遠南信において、浜松市を連携中枢都市とした連携中枢都市圏を形成することは今後とも難しそうである。連携中枢都市圏によらない現状の推進体制で充実させるべき広域連携事業として、地域の歴史と文化、地域学の取組のほか、費用対効果の高い事業、行政部署横断事業、住民活動の拡大・拡充、大学による地域貢献、民間企業等の活力の活用、三遠南信のブランド化について具体的に提示した。, PDF, 県境広域連携の形態をとる三遠南信地域の広域連携について、三遠南信連携ビジョン推進会議に向けて、流域圏連携並びに越境連携中枢都市圏との比較考察を報告し、三遠南信地域の広域連携の今後の展開方向について意見交換したい。, R4-9}, title = {遠州地域(三遠南信地域)の地域構造変化にみる今日の課題}, year = {} }