@techreport{oai:suac.repo.nii.ac.jp:00000757, author = {小杉, 大輔 and KOSUGI, Daisuke}, month = {2011, 2014-08-03}, note = {学長特別研究費, 学生が持つ進路イメージの拡充に向けては、実社会(産業界等)の「生きた」情報の教育現場への導入が重要な課題である。  例えば、生産造形学科教員がH20~22年度に実施した卒業生座談会やインタビューからは、入社数年の卒業生が在校生と企業デザイナーとの媒介役となり教育・交流効果をあげていること、また一部授業で卒業生の招聘が試みられているが、通常授業とは異なる学生の満足度が得られていることなどが明らかになってきた。  卒業生の実務に基づいた経験に関する情報は、学生にとって親しみやすく、それゆえ対話や情報吸収にも相応の効果が期待でき、学生のキャリアプラン形成にも寄与するものと考えられる。また、文化政策学科卒業生と生産造形学科卒業生の情報が組み合わされることで、商品の生産の企画から販売、消費までの過程、あるいは企業と地域社会との関係など幅広い視野を手に入れることが可能となる。  本研究では、以上のような実施・経過も踏まえ、卒業生(卒業後数年の実務経験を有する人物)の参加を得るかたちでの課外プログラムを実験的に展開し、最終的には卒業生参加型の大学・社会架橋型教育プログラムを構築していくことを目的とした。, 卒業生(卒業後数年の実務経験を有する)を特別講師として招聘し、文化政策学科の学生及び生産造形学科の学生を対象とした特別教育プログラムを課外授業として実験的に実施した。受光の対象となった学生は両学科の1-3年生であった。  各回の講義後には、職業的動機づけに関する質問紙調査(講義の感想も記述)をおこなった。また、講義の終了後、3週間程度でニューズレター(A4・2頁)を作成し、参加学生等に配布した。, 特別講義は平日の18時からの実施であったが、8回の講義で、計80名の学生の参加があった。  各回とも、講師となった卒業生は熱意をもって講義にあたってくれた。現在の仕事内容の紹介に加えて、出席した学生を交えた活発な質疑が繰り広げられた。修業後の学生の感想からは、「参考になった」「これから頑張ろうと思った」のようなポジティブな意見が多く得られた。  なお、職業的動機づけに関する質問紙調査の結果からは、文化政策学科の学生と生産造形学科の学生の間に、就業意欲や学業意欲に差があることが示された(文化政策学科の学生のほうが低い)。このデータは、学科の教育に反映すべきものとして検討している。  すべての講義の終了後、上述のニューズレターをまとめた記録冊子「卒業生がつなぐ大学と社会」を作成し、在学生と県内の高校に配布することができた。  また、小杉は、この冊子を自身が担当する「組織心理学(後期水曜1時限目:文化政策学科専門科目)」の副読本として使用した。この講義は、職業的動機づけ(就業動機や目標)、企業内人材育成、人材管理、メンタルヘルスなどを中心に扱うものである。講義内容と、冊子の内容を関連づけることで、学生にとって講義内容が身近に感じられ、理解しやすくなることを目指した。講義後のアンケートからは、このねらいが高い水準で達成できたことが示唆された。, PDF, 研究と教育の新構想, 23-学長-4}, title = {卒業生を活用した大学・社会架橋型教育に関する研究}, year = {} }