@techreport{oai:suac.repo.nii.ac.jp:00000976, author = {宮田, 圭介 and MIYATA, Keisuke}, month = {2013, 2014-12-11, 2014-12-11, 2015-06-11}, note = {文化・芸術研究センター長特別研究費, 「自閉症」「高機能自閉症」「アスペルガー症候群」「ADHD」など、日常生活や学習面において困難を示す発達障害の児童・生徒が顕在化している。例えば、物語や小説における登場人物の感情や、「幸せ」や「死」など抽象概念を理解することが難しく不自由を感ずる発達障害児がいる。小中学校に在席する児童生徒の場合、教科書で扱う物語レベルの感情表現が理解できないと、授業や読書の時間が苦痛となる。この課題を解決するために、国語学習での読解を支援するさまざまな学習教材やソフトウェアの研究開発が進められてきた。  そこで、本研究では、イラストや動画などを用いて登場人物の感情を可視化することにより、感情理解や抽象概念の理解を促す出財たる国語教科書のデザイン提案することを目的とする。, 通常学級に在籍する発達障害児を対象として、小学校の教科書で扱われている詩や短編物語を題材に、抽象表現の理解を支援するデジタル教科書(補助教材)の表示デザインの検討を行う。平成23年度は「可視化手法の調査」「抽象表現の可視化」の検討、平成24年度は「有効性の検証手法」検討と作品追加を行った。, 平成25年度は三カ年計画の最終年度であるため、以下の試作を行った。 (1)表示デザインの有効性検証実験用問題の制作 (2)小学校における補助教材としての実験と改良, 本研究で得られた結果は以下に要約される。, (1)発達障害児1名を対象として、物語解読時の登場人物の感情理解を支援するデジタル教材を試作して有効性確認を行った。具体的には、教科書見開きサイズ(B5版、2ページ)の内容を10インチ画面で無理なく表示操作できるインタフェースデザインの試作を行い、文部科学省指導要領に沿う教材デザインの改良を行った後に確認試験を行った。, (2)他の発達障害児の読解支援にも試作教材が適用できないか確認実験を行うため、デジタル教材の実験方法と試験問題の検討を実施した。, (3)発達障害のある児童生徒11名によるデジタル教材の有効性確認実験を行い、9名が全問正解となる結果が得られた。具体的には、自宅にパソコンがある障害児に限定して、平成25年10月~11月に被験者宅で評価実験を行った。15分程度で読解と設問回答ができるデジタル物語「あめ玉」を使用して、良好な結果が得られた。, 第一次・第二次研究では,小学校の通常学級に在籍する発達障害児1名を対象に,デジタル国語教科書の試作検討を行いました.試作したパソコン版デジタル物語「あめ玉(新美南吉作)」,タブレットPC版デジタル物語「ごんぎつね(新美南吉作)」の読解試験では有効性が示唆されました.そこで第三次では,被験者を増やして有効性確認試験を行いました.同じレベルの障害児を集めることは困難ですので,11~15歳までの通常学級・特別支援学級に在籍する発達障害児11名を対象に,試験用教材を作成しました.各児童の自宅のパソコンを借用して,パソコン版デジタル物語「あめ玉」で評価試験を行いました.試験用教材には感情表現に関する質問の多い市販教材を採用,パソコン画面を見ながら回答できるように教材フォーマットを改編しました.1名を除いてほぼ全員が解答できました., さらに,タブレットPC版デジタル教科書で採用されるよう,教科書見開きサイズの内容を10インチ画面で無理なく表示操作できるインタフェースデザインの改良と,デザインを定型化して効率的な制作手法の実現を図りました., 2014年度から地域貢献室が設置され,新しい地域貢献の足がかりが大学内にできました.今後大学の地域貢献の方針や計画作成時において意見や提案を続けていくことによって,研究の成果を還元していきます., PDF, 学会発表や論文以外では,以下のような形で発信・普及活動に努める予定です., (1) 本学公式サイトからインターネットで,デジタル物語のソフトウエアを配布します., (2) 絵本の展示会や福祉機器展など各種展示会出展による広報活動を行います., 既に第一次・第二次研究の成果は,ATAC2012カンファレンス(2012年12月22日,都市センターホテル)のデモ発表において,200名強の福祉関係者に操作体験していただきました.また,本学の「ユニバーサルデザイン絵本コンクール2012」や県内外の絵本展示会に試作したデジタル物語を出展して,体験評価していただいております., 25-20}, title = {「発達障害児のためのデジタル教科書のデザイン(第三次)」}, year = {} }